ホームページを作っている方で、EC studioという会社をご存知の方は、多いと思う。
私もいろいろなSEO対策の会社を使ってみて、その中でもっとも長くおつきあいがあったのがこの会社だ。
その会社の社長が本を書いた。twitter本だ。
軽い新書判で買いやすい。
数年前、SEOに熱心だった私は、いろいろなサービスを使っていた。
なにしろSEOにはあまりお金をかけられない状態だったので、無料登録ドットコムを使ってみた時、そのサービスのよさに驚いた。
そして、中小企業のクライアントには、有料のHP売り上げプラスをすすめた。
他の業者よりもサービスがよく、安かったから。
そして自分の手間が大きくはぶけたのはありがたかった。
そのころは、山本氏がアメリカに在住していたのは知らなかったが、しばらくたってから、EC STUDIOのホームページで知った。
社員も少なく、商売が仕組み化されていたので、きっと人数が少なくても、いいサービスが提供できたのだろう。
この本を読んで、あらためて思った事は、インターネットで仕事をするということは、弱者にやさしいという ことだった。
ECスタジオは、柔軟な条件で、優秀な人材を確保しているようだ。
子供が生まれたてで家にいても、インターネット上のビジネススキルさえあれば、立派に働く事ができるという内容だった。
それを読んだ時、まさにこれだ、と思った。
私は2000年頃に会社をやめた。インターネットでの仕事をビジネスの中核として持ったのは、まさに上記のような理由だった。
当時勤めていた広告代理店は土曜、日曜、祝日もなく、打ち合わせが始まるのが深夜12時ということも週に2回はあった。
同時に私は家族の介護もしなければならなかった。長時間家をあけるために、月30万以上もヘルパー代がかかっていた。
自分では、ビジネススキルでは社会で通用する程度とは思っていたが、会社で働く事は限界だった。私は仕事をやめ、独立して仕事をすることになった。
しかし、独立してみて、仕事の量は、以前よりも格段にこなせるようになった。
なぜかというと、会社では、会議とか打ち合わせで仕事の大部分の時間を削られていたからだ。打ち合わせはほとんど初回だけ。その他は電話、メール、バイク便、宅急便ですみ、わざわざ時間をとられることもない。制作の時間は格段に増えていった。
現在では、普通に働くことができるようになったが、この時の選択は間違っていなかったと思う。
インターネットの仕事にかかわっていたおかげで、失業することもなく、生き延びられている。
この本をよんだとき、私の原点を見たような気がして、EC studioがますます身近に感じられる企業になった。
EC studioは全社でiphoneを支給し、twitterを奨励しているという。
この二つは私にとっても、もっとも重要なツールになりつつある。
お客様やお友達ともどこでもメールでやりとりできる。現在ではtwitterで瞬時にやりとりができる。
IT関係の情報もtwitterで得ている。勉強会の情報もtwitterで知る。
クラウドコンピューティングの章ではグーグルアップスを推奨してるが、このあたりも理解できる。
とくにグーグルドキュメントを使えば、どこにいても、microsoftのエクセルデータやワードがとりだせ、
編集することができるという。
私はDropboxというサービスを使っていて、そとでもその中のファイルを見たりすることはよくある。
また遠隔地にいるスタッフにも、このサービスを使って、データをわたすこともある。
グーグルドキュメントも便利そうなので、使ってみようと思った。
それほど新しい事はないが、初心をおもいださせてくれる心にやさしい本だった。
これは、きっと山本さんのお人柄なのだろう。