福島県が生んだ歴史学者、朝河貫一

 以前、ある本のカバーデザインを頼まれて本を作ったことがあります。
福島県が生んだ歴史学者、朝河貫一氏の本「Kan’ichi Asakawa―A Historian Who Worked For World Peace」です。

仕事自体は、著者の望むデザインをDTPとして納品しただけなので、
それほど難しいものではなかったのです。

しかし、彼の著書には、今、被災してる方々、日本の方々に語りかける内容のことが書かれています。

「人は境遇に支配せらるる如き弱いものにあらず」
「願わくば悲哀の下に屈せずして悲哀の上に屹立せよ」
朝河貫一書簡集 より)

どんな試練があろうとも、人間はそれほど弱いものではないと書かれています。
どんな環境にあっても屈せず粘り強くがんばれと。

いまの日本にとって、必要なことかもしれません

朝河貫一wikipedia

JUGEMテーマ:アート・デザイン

評価:
武田 徹
太陽出版
¥ 1,050
(2007-06)
コメント:表紙のDTPを担当しました

評価:
朝河 貫一,朝河貫一書簡編集委員会
早稲田大学出版部
---
(1991-02)

コメント

朝河貫一という存在は西洋人にとってはきっと説得力ある名前ですよね。


朝河貫一に貫かれていたもの気高い精神性を醸成した一つに東北の
土壌があるでしょうが

いまなお東北にはそれが息づいているんだということが不幸のうちにも被災者の
言葉に見いだされたのは日本人として励まされたおもいでした。

とてもショッキングな2週間でした。

  • 沈丁花
  • 2011/04/02 10:19

沈丁花さん

コメントありがとうございます。
私たちも東北の友と一緒にがんばっていかなければ、と思う日々です

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