2011.05.27 Friday
App Storeブックアプリ登録申請マニュアルと却下対策セミナー
今日はお世話になっている上高地仁さんのセミナーのお手伝いでした。


App Storeブックアプリ登録申請マニュアルと却下対策セミナー
〜ブックアプリがリジェクトされないための方法とは
第一部はApp Storeにアプリを申請するためのマニュアルにそって、セミナーを受けました。
よくまとめられているマニュアルで、とてもわかりやすいものでした。
申請が英語というのが敷居が高いですが、これならできそうです。

第二部は、ブックアプリの却下対策の勉強会でした。

上高地さんは、以前からブックアプリをApp storeに申請しています。しかし、この2月くらいから審査が厳しくなって、2−3か月で9本のアプリを申請したのですが、8本まではすぐに審査に合格、販売が始まったのですが、9本目に引っかかってしまったそうです。
上高地さんの説明によると、却下の理由は、スパム扱いとのこと。なぜスパムなのか?
いくつか原因は考えられます。この勉強会には、いま実際にブックアプリを何本も出品している出版社の方、会社の方がたくさんいました。名前はいえませんが、デジタルブックの最前線の会社の方が情報を求めてたくさんいらっしゃってました。
みなさんの話を総合すると、一番目の理由として、もともとApp Storeは、アプリを売るためのショップであり、同じような構造のアプリが何本もでるのは望ましくないこと。
きっと、本を売るのなら、Appleにブックストアがオープンしてからにしてほしいのでは?と。
たとえ、文章の中身が違っていても、同じIDを持つ業者からは、あまりたくさんのブックアプリが出品されるというのは、のぞましくないそうです。これは、上高地さんが使っているアプリ作成ソフトだけでなく、他社のソフトでも同じ現象がみられました。みなさん、それで悩んでられるようでした。
2番目の理由としては、アップルのサーバーの負担を大きくしたくないのでは?ということでした。
だから、最近無料のアプリの申請が通りにくくなっているのだと。
アップルのアプリ申請スタッフは100人ほどいるらしいです。
(確かではありません)そのスタッフが世界中のものをチェックしているとすると、大変なことです。
それでは、リジェクトを回避するのには、どうしたらよいか。
アプリの却下メールには、アプリ内課金をすすめる文章があったそうです。
アプリ内課金というのは、無料または有料のアプリの一部をダウンロードして、気に入ったらさらに課金して、もっと多くのコンテンツをダウンロードする方法です。
大手の出版社でやっているところはありますが、サーバー等開発費の負担が大きいし、なかなか中小企業の手の届くものではありません。
現在、iPhoneアプリ制作ソフトであるSakuttoBookの開発者の方が、アプリ内課金のできるソフトを開発中とのこと。
こういう世界は、次々に新しい問題が勃発して、それに対応していかないと、商売にならないので、大変ですよね。
でも、出版のあり方が大きく変わろうとしている今、我々出版にかかわるものは、それでもやらなければならない選択を迫られていると思います。
大変でもやるしかないですね。
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